別れはいつも突然。精一杯生きよう

 

やっぱりヒトって死ぬんだ。

今年の春に卒業し、新卒として介護施設で働いて半年ほど経ちました。

 

半年経って初めて、今週、入居者の田辺さん(仮名)の死を経験しました。

 

認知症の症状もみられず、しっかりとコミュニケーションが取れる数少ない方のうちの1人で、弱い僕のココロの支えになってくれていた入居者さんでした

 

来たばかりの僕を励ましてくれて、ほんの2日前まで話していたのに、それも僕が休みの日に急に旅立つなんて…

 

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なんて良い死に方をするんだ。

聞いたときはウソだと思い、お部屋を訪問しました。

しかしもうその姿はどこにも無く、朝日が眩しく差し込み、少し散らかったその静かなお部屋だけがそこにありました。

死に目にも会えず、寂しい想いがこみ上げ、陰で1人で泣きました。

 

泣きました。

 

僕自身はとても悲しく寂しい感情でいっぱいでした。

でもいま落ち着いて、田辺さん(仮名)の身になって考えてみると、素晴らしい死に方をしたとも思えます。

 

苦しんだ様子もなく、安らかな顔だったそうです。

老いの過程で様々な喪失体験を繰り返し、生きる意味と希望を失ったようにみえる入居者さんが多く、そばで見ていてツライと感じることもあります。

 

そんな様子を見ていると、健康を失ったあとは(言葉は悪いですが)ポックリとあの世に引越しできればどんなに楽だろうと自分だったら考えてしまいます。

 

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人生とは死ぬまでの暇つぶしだ

なんていう言葉を聞いたことがありますが、

まさにその通りで、僕も激しく同意。

 

暇をつぶして、健康を失い暇つぶしが出来なくなったらおしまいにすればいい。

ただし、つまらない暇つぶしをしていても仕方ない、どうせなら精一杯楽しく暇をつぶしたい。

 

生きる意味を見出せていない現役世代っていうのは、

何かにがんじがらめにされていたり、

まだ来てもいない将来について悩んだり、

物事を重く考えすぎたりしているのかもしれない。(かくいう僕も、ときにはこれらのことで悩んでますが笑)

 

ただ、最近思うんですが、

 

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絶対やらなきゃならないことなんてこの世には無い

んじゃないですか

 

あるのは

ヒトを助ければ感謝され、

ヒトを傷つければ憎まれ、

仕事をサボれば怒られ、

仕事を辞めれば忘れ去られ、

酒を飲んで運転すれば捕まり、

笑顔を見せ続ければ好かれ、

イライラしていたら嫌われ、

価値を届ければお金が増え、

価値を消費すればお金が消え、

ヒトを殺せば最悪死刑になり、

戦争を始めればヒトが死に、

戦争に勝てば英雄になり、

戦争に負ければ犯罪人になり、

ヒトより目立てば叩かれ、

ヒトより出来ないとバカにされ、

一生懸命挑戦し続ければいつか成功し、

途中で諦めれば何も実現しない。

 

あるのは だけ。

 

そこには

やらなきゃならない

とか

やってはいけない

なんてものはない

 

 

いまが楽しくない人は、早く何かを変えなきゃもったいない!

んですよ、たぶん。

 

ちなみに介護の仕事、「大変やなー、よくそんな仕事できるなー」なんて言われますけど、案外楽しいこともあるんですよ( ´ ▽ ` )ノ

 

明日からどのように楽しく生きていくか、一度立ち止まってじっくりと考えてみよう、と思えるキッカケを与えてくれた田辺さん(仮名)。

本当にありがとう、短い間でしたがお世話になりました。

 

楽しく本気で暇をつぶし、遊び疲れたらあっさりとあの世に引越しする。

そんな人生にしたいよ。

 

 

人生は続く

 

黒岩徹也